マッチングアプリで判断力が鈍る仕組み

整理

マッチングアプリを使っていると、
冷静に見ているつもりでも、あとから振り返って
なぜあのとき、ああ判断したんだろう、、
と思うことがあります。

相手が悪かった
自分が弱かった
そう考えることもできます。

ただ、同じような迷い方を何度も繰り返しているなら、
個人の問題ではなく、判断しづらくなる前提そのものがあるのかもしれません。

比較が続くと、判断は雑になる

マッチングアプリでは、常に複数のプロフィールが並びます。

選ぶ・選ばれる
良さそう・微妙
続ける・切る

こうした判断を短時間で何度も繰り返すうちに、
人を見る解像度は、少しずつ下がっていきます。
違和感があっても、まあアプリだし、、、と流す。
迷っても、他にもいるから、、、と先送りにする。

この状態では、
一人ひとりを丁寧に感じ取る判断よりも、
流す・保留する判断が優先されやすくなります。


こうした判断が続くと、本来なら立ち止まるポイントがそのまま通過点になっていき
結果として、本当は引っかかっていた点が判断の外に押し出されていきます。


やり取り=関係が進んでいる錯覚

メッセージが続いていると、それだけで関係が前に進んでいるように感じることがあります。

毎日連絡が来る
返信が早い
他愛ない話が続く

でもこれは、やり取りが増えることと相手を理解できていることは、必ずしも同じではなく
関係が深まっているサインというより接触回数が多いだけのこともあります。

やり取りの量が増えるほど、ここまで続いているのだからという心理が働き、
判断を先延ばしにしやすくなります。

判断をしない時間が長くなるほど、判断そのものがしづらくなる。
この状態に入ると冷静さは少しずつ薄れていきます。

これはマッチングアプリに限らず、人間関係全般に起きやすい現象です。


まだ何も始まっていないという言い訳

アプリの関係は、はっきりした区切りがありません。

付き合っているわけではない。
会った回数も少ない。
だから――

違和感があっても、様子見
嫌な点があっても、判断するほどじゃない

こうして判断を先延ばしにする理由が、いくらでも作れてしまいます。

ただ、ここで起きているのは、判断をしていないのではなく
判断を先送りする選択を続けている状態です。

何も決めていないつもりでも、
連絡を返し、会い、やり取りを続けている以上、
関係は一定の方向に進んでいます。

このとき、自分の感覚では止まっているつもりなのに
状況だけが進んでいくことになります。

このズレが積み重なると、
あとから気持ちが追いつかなくなり、自分の判断が分からなくなることがあります。


期待と判断が同時に動いてしまう

アプリではまだよく知らない相手に対して、
期待と判断を同時に抱くことになります。

こうだったらいいな、という期待
実際どうか、という見極め

この二つは、本来別々に扱いたいものですが、アプリの環境では自然と混ざってしまいます。

期待が膨らんでいるときほど、判断は甘くなりやすい。

逆に、
判断しようとすると、期待を壊すようで怖くなる。

この状態では、判断する力そのものが使われにくくなり
冷静な判断が鈍るのも自然です。


判断できない状態に入っていないか

ここまで読んで、思い当たる部分はありませんか。
あったとしても、それ自体が問題というわけではありません。

大切なのは正しい答えを出すことではなく
今、自分が判断できる状態にいるかどうかを見直すことです。

一人で整理できる段階もあれば、自分の感覚だけでは曖昧になるラインもあります。
その境目に気づけること自体が、次の選択を落ち着いて考えるための準備になります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました