恋愛や人間関係について考えていると、
できるだけ前向きに受け取りたい、
相手の事情も理解したい、
そう思う場面は多いと思います。
実際、相手を一方的に悪者にしない姿勢は、とても大切です。
ただ、その「やさしさ」が続きすぎると、
気づかないうちに、
本当の違和感を後回しにしてしまうこともあります。
たとえば、
忙しいから仕方がない。
性格の違いだから仕方がない。
タイミングが悪いだけかもしれない。
こうした言葉は、
一時的には気持ちを落ち着かせてくれます。
でも、同じ説明を何度も繰り返しているとき、
少し注意が必要かもしれません。
うまくいかない理由を、
いつも「仕方がない」で処理していると、
状況は変わらないまま、納得だけが積み重なっていきます。
ここで整理したいのは、
誰が悪いか、という話ではありません。
見ておきたいのは、
その関係が、自分にとって無理のない形になっているかどうか
という点です。
相手を理解しようとする一方で、自分の不満や違和感を
大したことではない、と小さく扱っていないでしょうか。
やさしさと我慢は、
似ているようで、別のものです。
やさしさは、
相手だけでなく、自分にも向けられるもの。
我慢は、
自分の感覚を後回しにすることで成り立ちます。
関係がうまくいっていないとき、
前向きな言葉だけを集めていると、
判断が遅れてしまうことがあります。
厳しい言い方になりますが、
納得できない状態に慣れてしまうと、
「これでいいのかどうか」さえ、
分からなくなってしまうこともあります。
無理に答えを出す必要はありません。
ただ、
同じ理由で自分を説得し続けているなら、
一度立ち止まってもよいのだと思います。
それは、
誰かを責めるためではなく、
自分の感覚を、もう一度信じ直すためです。


コメント